犬を飼うにあたり、
まっ先に必要だと思い浮かぶのが
犬の家(ハウス)かと思います。
私の場合、一番悩んだのが
「犬の家をどうするか?」
という問題でした。
外飼いであれば、当然、
犬小屋を用意してあげる必要がありますが、
室内で飼う場合にも
犬の家を用意してあげた方が
しつけの観点からも良いのです。
室内飼いの場合の犬の家としては主に
「クレート」、「ケージ」、「サークル」
が挙げられますが、
- 部屋の広さやレイアウトにマッチするものがない
- なるべく費用を抑えたい
といった悩みから、
なかなか決めるのが難しい場合があります。
私の場合は、
「なるべく費用を抑えたい!」
という目的があったので、
最終的には
ケージの「自作」を選びました。
費用面でも
使い勝手の面でも
満足できるものができましたので、
紹介したいと思います。
(2016年から約6年に渡って現在も使用しています)
実際に製作してみて感じた、
自作ならではのメリット・デメリット
も一緒に紹介しますね。
愛犬と飼い主の双方にとって快適な
犬の家を選ぶために、
当記事が参考になれば幸いです。
犬の家の種類
クレート
クレートは屋根がしっかりとついている
箱型のハウスのことで、
移動の際に良く使用するものです。
我が家では、このクレートを
犬小屋代わりに使用することにしました。
サイズはあまり大きくなくてもよくて、
犬が向きを変えられるくらいの
サイズで十分です。
犬は外敵に襲われる心配のない
狭い空間の方が本能的に落ち付けます。
旅行に連れて行く時や、
ペットホテルに預ける時なども、
クレートに慣れさせておくことで
初めて行く場所などでも、
普段と同じように
安心して寝れるようにする為です。
クレートは非常に重要ですね。
夜はいつもクレートで寝かせているおかげで、
ロッティにとっては
一番落ち着ける場所になりました。
なるべく自由にさせてあげたい
と思う飼い主さんもいると思いますが、
部屋にクレートを置いてあげると、
お留守番の際は好んでクレートの中で寝ていることが多いですよ。
キャンプにも一緒に行きましたが、
このクレートのおかげで
夜も安心して寝てくれました!
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ケージ・サークル
ケージとサークルはほぼ同じ位置づけですね。
どちらも犬の生活スペースの為の囲いですが、
ケージは周囲を完全に囲ったもので、
丈夫に作られているイメージですね。
サークルも文字通り囲いですが、
天井が無い囲いというイメージですね。
サークルは強度が弱い簡易的な物もあるので、
しっかりと確認した方がいいです。
オーストラリアンラブラドゥードルは
ミニチュアでも結構力が強いので
丈夫なサークルがいいです。
犬の寝床にベッドを用意する場合は
特にクレートは必要ないですし、
室内フリーにする場合は
ケージも必要ないでしょう。
それぞれの飼い方によって
必要なものが変わってくるかと思います。
ただ、しつけができるまでは
必ずケージかサークルは
あった方が良いと思います。
でも、
ケージは室内環境に合うサイズが
なかなか無いのと、
あっても高かったりして
選ぶのが非常に難しいです。
そこでっ!
DIY(Do It Yourself)で犬のケージを作る
「DIY」私の好きな単語です。
大好きな「DIY」で
ケージを自作してみましたので、
紹介したいと思います。
まずは完成写真から
ちょっと大きく作りすぎたかな?
とも思いましたが、
犬の居住スペースとトイレを分離した
贅沢な作りになっています。
我が家では文鳥も飼っているのですが、
上段に文鳥のスペースを作ることができました。
空間を効率良く自由に使えるのはDIYならではです!
この写真では居住スペースで寝てますが、
普段はよくトイレで寝てます(笑)
狭いほうがすきなんですよね、犬って。
基本的に「安く作る!」
がコンセプトなので、
使う材料は極力
「100均」で購入します^^
目標は1万円以内!
犬のケージの設計
ロッティは中型犬の部類に入るので、
ある程度の強度が必要になります。
(※オーストラリアンラブラドゥードルのミニチュアですが、一般的には中型犬サイズ)
この骨組みだけは
「100均」で使える良い材料がない為、
矢崎化工のイレクターパイプを使用します。
これはφ28のパイプで非常に強度があり、
鉄製なので犬がかじったりしても
ビクともしません。
このパイプを使って骨組みを作ります。
長さは、
300mm
450mm
600mm
900mm
1200mm
1500mm
2000mm
と、さまざまな種類があるので、
うまく選べば
カット加工も無く組み立てられます。
組立ては非常に簡単で、
パイプとジョイントを
組み合わせるだけですので
30分もあれば組み立てられます^^
ちなみに我が家のマンションの
大規模修繕が始まった時に、
庭にあるものを
片付ける必要があったのですが、
その際にもこのイレクターパイプを使って
一時的に物を非難する棚を
作ったりもしました。
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ケージの骨組み
今回製作したケージの全体サイズ
横幅 :1400mm
奥行き: 900mm
高さ : 750mm
使用したバイプ
※長さによって色分けしてありますが、実際製作したものはブラックのパイプを使用しています。
- 青パイプ
450mm× 4本
155円 × 4 = 620円 - 緑パイプ
750mm× 4本
520円 × 2 = 1040円 - 赤パイプ
900mm×10本
310円 × 10 = 3100円
緑パイプは1500mmを半分(750mm)
にカットして使用しました。
パイプのカットには
ハンドカッターがあると非常に便利です。
鉄製パイプですが、
女性でも簡単に切断できますよ!
後はジョイントで
パイプを接続するだけで完成です。
角の部分は
矢崎化工 Φ28イレクタープラスチックジョイント J-4 S BL ブラック
155円 × 8個 = 1,240円
T字接続の部分は
矢崎化工 φ28イレクタープラスチックジョイント ブラック J-7A S BL【メーカー直送:沖縄離島不可:代引不可】【送料見積:北海道】
155円 × 4個 = 620円
骨組みにかかった費用は、
6,620円
思っていたより費用がかかりましたが、
骨組みは一番大事な部分なので、
丈夫な素材で作るほうが安心です。
さて、ここからが本番です!
DIYで安く仕上げるコツは「100均」を使いこなすこと
本番と言いつつ、 正直、
この後の工程は簡単です(笑)
「100均」と言いつつ「200円」なのですが、
ダイソーで売っている「ワイヤーネット」
を骨組みの周囲にペタペタと
くっつけていくだけになります。
サイズもいろいろありますし、
ニッパーで切れるので、
サイズ調整も簡単です。
「ワイヤーネット」同士の接続には
「連結ジョイント」を使用し、
骨組みとの接続には
「インシュロック」を使用します。
ワイヤーネット以外は「100円」です!
かかった費用は
ワイヤーネット:200円 × 16枚 = 3200円
連結ジョイント:100円 × 4セット = 400円
インシュロック:100円 × 3袋 = 300円
犬の自作ケージの総費用は?
6,620円(骨組み代)
3,900(周囲パーツ)
TOTAL 10,520円
わずかに目標オーバー
となってしまいましたが、
強度もあって、
同等のサイズのケージを購入しようとしたら、
恐らく少なくても2倍以上はかかるでしょう。
自分的には大満足の出来でした。
今回は中型犬サイズと大きめなので
1万オーバーでしたが、
小型犬サイズで作る場合は
半額以下でできるかと思います。
自作ケージのメリット・デメリット
デメリット
- 手作り感が出る
- 製作の手間がかかる
室内飼いの場合、
ケージはリビングに設置する
場合が多いかと思いますので、
室内デザインにこだわる方の場合は
やはり手作り感が出て嫌かもしれません。
骨組みのパイプの色もいろいろありますので、
装飾も工夫すれば綺麗に仕上がる
かと思いますが、
どうしても手作りらしい安っぽさ?
が出てしまうかと思います。
また、ケージのサイズを
考えるところから始めて、
材料を購入し、
組み立てるという作業になるため、
その工程を楽しめないと
手間がかかって面倒くさいと感じる
作業になってしまいます。
でもでも、組み立て自体は非常に簡単なので、
ぜひDIYにチャレンジしてもらえると
嬉しいですね。
下記の記事は失敗談ですが、
だんだん改良されていくのも
DIYの面白いところだと思います。
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メリット
- 環境に合わせて自由にデザインできる
- 犬の成長に合わせて変更できる
- 安くできる(購入品の半額以下でできる)
自作の最大のメリットは
環境に合わせて自由にデザインできること
だと思います。
▼実家に帰った時にも簡易的な柵を作ってみました。
一度経験すると色々と応用ができるようになってきました。
-
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良いケージを見つけても
寸法が合わないとかで悩むことが多いですが、
自作だと自由に決められるので、
人間と犬のスペースを
お互い最大限有効活用できるから
オススメです♪
今回ケージを作るにあたっては、
ある程度犬が動き回れるスペースに加えて、
トイレを明確にわけたいと考えて、
当初想定していたよりも
大きめに製作しました。
トイレスペースを作ったおかげで、
ケージ内でのトイレは
すんなりと覚えてくれました^^
また、最近少食過ぎて
心配だったロッティですが、
食事の場所とトイレスペースを
しっかり分けたことが
良かったのかわかりませんが、
ドッグフードも
しっかり食べてくれるようになりましたよ。
ちなみにロッティに与えている
ドッグフードはこちらです。
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そのうち徐々に室内フリーの時間
が増えていけば、
ケージをどんどん
小型化していこうかと思っています。
そんなことができるのも自作ならではですね。
盲点だったのが、
高さが750mmもあるため
子供がトイレシーツを交換する時に
上から手を伸ばしたのでは届かない
ことが後から判明しました。
ですが、
「ワイヤーネット」の向きを変えるという、
ひと工夫だけで解決しました^^
あと、犬のケージの場所は
本来「文鳥」君がいた場所なのですが、
それも自作ならではのひと工夫で
うまく共生できております。
ついでに犬用品も置いたりしてるので、
ケージを置く前よりもむしろ
スッキリしたという説もあります(笑)
興味をもたれた方は、
ぜひ自作ケージにチャレンジしてみては
いかがでしょうか?